筆頭和論文

筆頭和論文をご紹介します。

1 / 212

2020年01月24日 筆頭和論文

あたらしい眼科

詳細情報

原著論文「涙丘・半月襞の耳側偏位に対する涙丘・半月襞切除の術後成績」

あたらしい眼科  林 憲吾

図1

図2

 

コメント

流涙症(涙目)の主な原因として、涙道閉塞や狭窄がまず疑われますが、涙道以外に、結膜弛緩症(白目の膜がゆるむこと)が原因となることもあります。結膜弛緩症が導涙障害となっている場合,結膜弛緩症に対して治療を検討します。結膜弛緩症に対する主な治療法として、切除法(切って縫う),縫着法(切らずに縫い付ける),焼灼法(電気で焼いて縮める)などがあります。

一方,涙丘・半月襞(目頭の粘膜のコブ)が涙点を越えて耳側に偏位していることにより,涙液メニスカスの導涙障害となっている症例もあります。この涙丘・半月襞の耳側偏位の治療には,球結膜の弛緩に対する切除法と合わせて,涙丘・半月襞の切除を併用することが報告されています。

当院では,球結膜の弛緩と涙丘・半月襞の耳側偏位のそれぞれの程度から,①焼灼法,②涙丘・半月襞切除,③焼灼法+涙丘・半月襞切除,3つの術式を選択しています。今回、涙丘・半月襞切除のみ施行した症例での治療成績を報告しました。

近年,後眼部用の光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)に前眼部観察用のアタッチメントを装着し,下方涙液メニスカスの断面の高さ(tear meniscus height:TMH)を簡便に調べることが可能となりました。

今回、術前後の涙の貯留量をこの前眼部OCTを用いて数値化し、自覚的な変化のみではなく、他覚的な数値の変化でも、有意に改善することを報告しました。

 

2019年11月07日 筆頭和論文

日本眼科手術学会雑誌

詳細情報

トピックス「眼瞼下垂手術とドライアイ」p506-511 林 憲吾

原著論文「Müller筋タッキングと挙筋腱膜前転法を併施した眼瞼下垂症例の術後成績」p577-581 林 憲吾

(同じ巻に2つ掲載されました。)

コメント

「眼瞼下垂手術とドライアイ」

眼瞼下垂手術は、さまざまな方法がありますが、どの術式においても、眼表面への影響は起こりうるものです。

①当院におけるMüller筋タッキングと挙筋腱膜前転法との術後ドライアイについての比較

②術後ドライアイに注意すべき症例として、緑内障点眼を多剤使用中の症例、上輪部角結膜炎のある症例

上記について、解説いたしました。

緑内障点眼を多剤使用中の方は、眼瞼下垂術後にドライアイが悪化しやすい傾向があります。当院では、緑内障点眼を使用中で術前から軽度なドライアイがある方は、眼瞼下垂手術後から1か月間ドライアイ点眼を充分に使用して頂くようにご説明しております。

「Müller筋タッキングと挙筋腱膜前転法を併施した眼瞼下垂症例の術後成績」

当院では、中等度以上の眼瞼下垂に対しては、ミュラー筋タッキングを主体に手術しておりますが、ミュラー筋タッキングのみでは、開瞼が足りない場合があります。そのような場合、挙筋腱膜前転を併用した方が、開瞼がよくなり、再発も少なくなります。当院では重度な眼瞼下垂に対しては、ミュラー筋タッキング+挙筋腱膜前転法を第一選択としています。

今回の調査では、眼瞼下垂に対するミュラー筋タッキングで開瞼不足の場合、挙筋腱膜の後面から腱膜前転を追加することで、約90%の症例で開瞼幅の改善が得られました。

 

 

 

2019年05月24日 筆頭和論文

あたらしい眼科

詳細情報

眼瞼下垂に対する挙筋腱膜前転法とMüller筋タッキングの術後ドライアイの比較

林憲吾、林孝彦、小久保健一、小松裕和、水木信久

あたらしい眼科 36(5):694-698,2019

コメント

中等度以上の眼瞼下垂を対象に、挙筋腱膜前転法235眼瞼とミュラー筋タッキング208眼瞼の術後のドライアイを比較した結果、術後早期のドライアイの自覚症状と角膜上皮障害は、ミュラー筋タッキングに有意に少ないことを報告しました。

当院の方針として、軽度の眼瞼下垂には挙筋腱膜前転法を、中等度以上の眼瞼下垂にはミュラー筋タッキングを優先しております。

 

2014年02月15日 筆頭和論文

日本眼科学会雑誌

詳細情報

先天鼻涙管閉塞の自然治癒率および月齢18か月以降の晩期プロービングの成功率:後ろ向きコホート研究

林 憲吾,嘉鳥 信忠,小松 裕和,大野 京子

日本眼科学会雑誌 118: 91-97, 2014.

コメント

先天鼻涙管閉塞の症状(涙目、めやになど)は幼児の6~20%にみられると報告されています。地域集団ベースの大規模な前向きコホート研究では、1歳までに96%が自然治癒すると報告されています。そのため、1歳未満の早期治療(ブジー)を施行せずに、1歳以降に症状が残存する症例に外科的治療を施行する方針が推奨されています。聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科における小児の先天鼻涙管閉塞の治療方針として月齢18ヶ月以上に外科的治療を施行しており、過去のデータ72名82側を調査しました。その結果、地域の専門医療機関を受診する先天鼻涙管閉塞でも生後18ヶ月まで約80%は自然治癒が期待でき、18ヶ月以降に涙道内視鏡を用いたブジー(プロービング)とチューブ挿入の併用治療で高い成功率が得られることがわかりました。

2013年09月29日 筆頭和論文

形成外科

詳細情報

劇症型A群β溶連菌感染症に伴う壊死性筋膜炎による下眼瞼欠損の再建の1

One Case of Median Forehead Flap Reconstruction for Eyelid Defect Based on Necrotizing Fasciitis with Streptococcal Toxic Shock-like Syndrome

林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎、小久保 健一、太田 優

形成外科 第56巻 第9号,975-980(2013年9月号)

コメント

劇症型A群β溶連菌感染症に伴う壊死性筋膜炎によるものと思われる下眼瞼欠損に対して、正中前額皮弁での再建が可能であった1例について形成外科の雑誌に報告しました。

2013年03月29日 筆頭和論文

日本眼科学会雑誌

詳細情報

口唇口蓋裂を伴った涙道形成不全の1

林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎、小久保 健一

日本眼科学会雑誌 117:433-437, 2013.

コメント

顔面奇形を伴う先天性鼻涙管閉塞症では、骨性鼻涙管閉塞や涙道奇形を伴う場合があります。口唇口蓋裂を伴う先天性骨性鼻涙管閉塞に対して3回のDCR手術を施行後、長期的に良好な結果を得た1例の経過について報告しました。 口唇口蓋裂症例に流涙症が見られた場合には,涙道形成不全を合併している可能性があるため,術前にCTで涙道および鼻腔の状態を把握することが重要であることを報告しました。

1 / 212

HOME

HOME