2015年10月25日の院外活動

2015年10月25日 執筆著書

眼科臨床エキスパート:知っておきたい眼腫瘍診療

詳細情報

9784260023948-B-1-L

悪性眼瞼腫瘍の治療、手術 p50~57

林 憲吾、嘉鳥信忠

コメント

眼瞼の悪性腫瘍を疑う場合、完全切除が原則であり、腫瘍に安全域を含めて切除する必要があります。切除する部位と範囲によって、切除方法が異なり、さらに切除後の再建にも様々な手術方法があります。

比較的小さい腫瘍であれば、単純に眼瞼を全層切除し、断端を逢着するという単純縫縮で対応できますが、大きい腫瘍であった場合、切除部位をカバーするために再建が必要になります。皮膚側(前葉)の再建として、rhomboid flap(菱形皮弁)、Dufourmentel flap、bilobed flap(双葉皮弁)、V-Y前進皮弁、cheek rotation flap(頬部回転皮弁)、眼輪筋皮弁、lateral orbital flap(外側眼窩皮弁)などがあります。粘膜側(後葉)の再建として、口の中の硬口蓋粘膜、鼻の中の鼻中隔粘膜軟骨などがあります。全層(前葉と後葉)の再建として、下の瞼を上の瞼へ移植するSwitch flapなどがあります。具体的な手術方法とその症例を提示して説明しました。

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