2009年10月28日 国内学会発表・講演
第63回 日本臨床眼科学会
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近視性眼底病変の長期進行パターンの解明
林 憲吾 ・大野京子・島田典明 ・安澄健次郎・小島 有里子・森山無価 ・林 和歌子・所 敬 ・望月 學
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東京医科歯科大学眼科の強度近視外来で5年以上、経過観察可能であった強度近視の429名806眼のデータから各病変から進行がみられた頻度、各進行パターン、視力予後について検討しました。その結果、平均経過観察期間13年で、40%の症例で何らかの眼底進行がみられました。強度近視の最初の眼底所見である紋理眼底から病変が進行する割合は少ないのですが、びまん性萎縮や限局性萎縮など何らかの病変があると、その後は加速的に病変が進行することがわかりました。さらに、後部ぶどう腫という眼球の変化があると、有意に病変進行することがわかりました。