2010年11月12日 国内学会発表・講演
第64回 日本臨床眼科学会
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退行性下眼瞼内反症に対する水平方向の広範囲な埋没法の治療成績
林 憲吾・大野京子・森山無価・林 和歌子・ 望月 學
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退行性下眼瞼内反症(いわゆる老人性の下まぶたの逆さまつげ)は、垂直方向と水平方向の弛緩(ゆるみ)が原因と言われています。治療法として、従来の埋没縫合法は数か所、垂直方向のみ矯正するもので、再発率が比較的高いとされています。そこで、垂直方向と水平方向を短縮するように広範囲に通糸する新しい埋没法(Wide everting suture)を考案し、その41例の成績を検討したところ、再発率も少なく(1年で約7%)、簡便で有用な術式であることを報告いたしました。
2010年11月11日 国内学会発表・講演
第64回 日本臨床眼科学会
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日本強度近視眼底研究会
近視性脈絡膜新生血管に対するPDTとベバシズマブ硝子体注入の治療成績
林 憲吾・大野京子・島田典明 ・森山無価・宮澤 有里子・林 和歌子・ 所敬・ 望月 學
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近視性脈絡膜新生血管(CNV)に対する光線力学療法(PDT)43眼、ベバシズマブ(アバスチン)硝子体注射(IVB)治療75眼の2年後の成績をCNVの位置を中心窩下(中心視野に相当する網膜の中央部)と中心窩下以外(網膜の中央部以外)に分け、さらに網脈絡膜萎縮の発生、拡大の影響を比較検討しました。その結果、PDTではCNVの位置に関わらず視力は維持程度であり、IVBでは中心窩下以外のCNVでは視力は改善しましたが、中心窩下のCNVは視力は維持程度でした。両群とも中心窩下CNVでは高率に広範囲に萎縮が発生したため、今後このタイプのCNVに対しては新しい治療法を模索する必要があることを報告しました。
2010年08月29日 筆頭英語論文
Ophthalmology
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Long-term Pattern of Progression of Myopic Maculopathy A Natural History Study.
Hayashi K, Ohno-Matsui K, Shimada N, Moriyama M, Kojima A, Hayashi W, Yasuzumi K, Nagaoka N, Saka N, Yoshida T, Tokoro T, Mochizuki M.
Ophthalmology. 117:1595-1611, 2010.
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東京医科歯科大学眼科の強度近視外来で5年以上、経過観察可能であった強度近視の429名806眼のデータから各病変から進行がみられた頻度、各進行パターン、視力予後について検討し、強度近視の新しい眼底進行分類を報告しました。平均経過観察期間13年で、40%の症例で何らかの眼底進行がみられました。強度近視の最初の眼底所見である紋理眼底から病変が進行する割合は少ないのですが、びまん性萎縮や限局性萎縮など何らかの病変があると、その後は加速的に病変が進行することがわかりました。さらに、後部ぶどう腫という眼球の変化があると、有意に病変進行することがわかりました。
2010年07月30日 国内学会発表・講演
第27回 日本眼循環学会
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近視性脈絡膜新生血管に対するBevacizumab硝子体注入後2年の治療成績
林 憲吾・大野京子・島田典明 ・森山無価・小島 有里子・林 和歌子・ 所 敬・望月 學
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近視性脈絡膜新生血管(CNV)の位置により、ベバシズマブ(アバスチン)硝子体注射(IVB)の2年後の萎縮の発生頻度、面積に違いがあり、視力に影響することを報告しました。
2010年06月07日 国際学会発表・講演
World Ophthalmology Congress 2010
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Intravitreal bevacizumab treatment of choroidal neovascularization secondary to pathologic myopia (PM) in Japanese patients.
Kengo Hayashi, Kyoko Ohno-Matsui, Muka Moriyama, Noriaki Shimada, Wakako Hayashi, Takashi Tokoro, Manabu Mochizuki
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ベルリンで行われたWOC 国際眼科学会で、近視性脈絡膜新生血管(CNV)の位置により、ベバシズマブ(アバスチン)硝子体注射(IVB)の2年後の萎縮の発生頻度、面積に違いがあり、視力に影響することを報告しました。