2025年05月07日の院外活動

2025年05月07日 執筆著書

「動画&イラスト&写真でわかる眼瞼手術の極意」advance

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「動画&イラスト&写真でわかる眼瞼手術の極意 advance」 著書 小久保 健一

「ミュラー筋タッキング+挙筋腱膜前転術」 林 憲吾 P48~P56

 

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当院の基本術式としている「ミュラー筋タッキング(2点)+挙筋腱膜前転(1点)」の適応と手術方法について解説しました。

眼瞼下垂症の手術で代表的な術式はいくつかありますが、
当院の主な眼瞼下垂症の術式は、
・挙筋腱膜前転法
・ミュラー筋タッキング
・ミュラー筋タッキング+挙筋腱膜前転
の3つです。

ミュラー筋は柔らかく伸展性がある組織のため、術後の瞼が自然なカーブになりやすいのが特徴です。
しかし、ミュラー筋のみでは再発率が高いことが報告されております。

眼瞼下垂症が重度の症例、特にミュラー筋が薄い症例ではミュラー筋タッキングのみでは再発しやすいため、挙筋腱膜の前転も追加で行う必要があります。
図3 模式図 
ゴールドスタンダートとされている「挙筋群短縮術」は挙筋腱膜とミュラー筋の両者を前転する方法です。
しかし、デメリットとしてミュラー筋と瞼結膜の剥離をする必要があり、結膜とミュラー筋の間を剥離する操作の前に局所麻酔の追加が必要です。麻酔を追加することで、術中と術後の状態に差が生じる場合があります。

ミュラー筋タッキング(2点)+挙筋腱膜前転(1点)では、挙筋群短縮術の際に行う、ミュラー筋と瞼結膜の間を剥離をする必要はないので、より低侵襲な術式だといえます。

 スライドみゅらあぽ図13

ミュラー筋を2点固定し、大まかな開瞼幅と自然な瞼縁のカーブを確認し、挙筋腱膜の1点の前転量と固定位置により、開瞼幅とカーブを微調整します。

 

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