2025年08月25日の院外活動

2025年08月25日 その他の活動

「日帰り白内障手術 直介マニュアル」

詳細情報

 日帰り白内障手術 直介マニュアル   鈴木 久晴

「眼瞼手術の手順と介助のポイント」 林 和歌子 P180~P187

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眼瞼下垂に対する日帰り手術について、手術介助の注意点と、術後の患者さんへの注意点を当院で使用しているクリニカルパスも掲載し、解説致しました。

 

眼瞼下垂症とは、まぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の力が弱く、まぶたが瞳孔(ひとみ)にかぶさる状態です。

原因として、先天性、加齢性、コンタクト性、外傷性など様々な要因があります。

症状として、視界が狭くなることで見えづらさや、額のシワが目立つようになります。

 

当院の眼瞼下垂症に対する手術は、挙筋腱膜とミュラー筋のいずれかを動かすか、両方とも動かす場合があり、3つの術式に分けられます。

挙筋前転法とは、挙筋腱膜やミュラー筋を瞼板(眼球を守るように存在する軟骨のような板状の組織)に短縮し、縫合することが目的です。

重瞼線は、末広型奥二重の場合、睫毛の生え際から6㎜、平行型の場合は8㎜を目安にデザインします。

必要に応じて、たるんだ皮膚の切除も行います。

当院では、皮膚や眼瞼組織の切開時に高周波メスを使用します。

通常のメスよりも出血は少ないものの、細かい止血操作が重要であるためバイポーラを用いて止血を行います。

筋肉を操作し挙筋腱膜あるいはミュラー筋、もしくは両者に縫合糸をかけて、瞼板に通糸して縫合します。

二重の線を作成しながら皮膚縫合を行います。

 

当院で使用している器具について、また一連の操作は介助が必要となるため、適切なタイミングでの介助方法も合わせて解説しました。

例えば、剪刀(手術用のハサミ)の渡し方について、術者は顕微鏡から眼を離せないため、

介助者は剪刀の後方を把持し先端を閉じた状態で、術者の手の上に乗せることが安全な受け渡しのポイントとなります。

写真と共に掲載しています。

また、当院で用いている術後の注意点についてまとめたクリニカルパスを掲載しました。

クリニカルパスを使用することで看護者が説明しやすく、患者さんにも理解し易く、

結果として良好な医療につながります。

 

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