2021年05月19日 執筆著書
眼科スゴ技 眼瞼手術
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先天性の逆さまつげ(下睫毛内反)と加齢性の逆さまつげ(下眼瞼内反)に対する埋没法について解説いたしました。
先天性の下まぶたの逆さまつげは基本的に切開法が根治術となります。一部の軽度な症例のみ、埋没法で対応します。
加齢による逆さまつげは、そのゆるみ方によって2パターン埋没法を使い分けています。
約8割の症例で水平と垂直の両方の弛緩を認め、1本で広範囲な埋没法(Wide everting suture)を施行します。
残りの2割の症例では、水平方向のテンションは保たれており、垂直方向のみを2カ所矯正する埋没法(Everting suture)を施行します。
どのパターンの埋没法も、出血も少なく、2~3分と短時間で施行可能です。