2016年02月27日 国内学会発表・講演
第27回 日本眼瞼義眼床手術学会
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重度の眼瞼下垂症に対して、通常の挙筋短縮術で矯正不能な場合、前頭筋吊り上げ術という手術が必要となります。まぶたとおでこの筋肉を連結させる吊り上げ素材として自家組織(自分の足の筋膜など)と人工材料(糸やシリコンやゴアテックスなど)があります。片面に凹凸があり、もう片面は平滑な人工硬膜ゴアテックスMVPシートを使用した前頭筋吊り上げ術は、再発率が低く長期成績が良好であることを以前報告しました。低矯正であった場合、眉毛の上を切開してゴアテックスシートの長さを調整して再固定します。その際にゴアテックシートの凹凸のある面は周辺組織との癒着があり、平滑面は癒着がなくカプセルが形成されています。その組織の病理所見について報告しました。