2017年01月27日の院外活動

2017年01月27日 国内学会発表・講演

第3回 Yokohama Ocular Surface Meeting (YOSM)

詳細情報

「眼形成・涙道疾患」

林 憲吾

2017  YOSM 2017.1.25

コメント

横浜で行われた眼表面についての勉強会で講演させて頂く機会を頂きました。

今回は、眼瞼や涙道の手術に加えて、涙目の原因となる白目(結膜)のゆるみ(結膜弛緩)について、特に見逃しやすい眼頭の白眼の変化(半月ひだと涙丘の耳側偏位)に対する手術動画と手術前後の例を提示しました。

涙目や流涙の自覚があり、たしかに眼の表面に涙がたくさん溜まっているのに、涙の通り道に水を流すと、ちゃんと鼻へ水は通るという患者さんが、意外と多くいらっしゃいます。

そのような場合、涙の通り道に入る前の眼の表面(特に白目:結膜)にゆるみがあり、涙の流れを妨げていることがあります。通常の結膜弛緩に対しては、ゆるんだ結膜を切って縫うか、電気で焼灼するなどの方法で対応します。

ただ、見落としやすいポイントとして、眼頭の白目のところに半月ひだと涙丘と呼ばれる部分があり、その部分がゆるんで涙道の入り口(涙点)を塞ぐように迫り出してきている場合があります。そのような場合は、半月ひだと涙丘の一部を切除することで、妨げるものがなくなり、涙の流れが良くなることがあります。今回は、そのような症例を提示して解説させて頂きました。

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