2017年10月15日 国内学会発表・講演
第71回 日本臨床眼科学会 東京
詳細情報
コメント
今年のインストラクションコース(眼形成の基本)は、6人の演者で様々な眼瞼下垂の手術を解説する内容で、私は挙筋腱膜前転法を担当させて頂きました。
挙筋腱膜は、しっかりとした固い線維で、この腱膜を前転固定する術式は、海外でも眼科や形成外科で広く行われている一般的な術式です。
当院の昨年のデータですが、術前から術後3か月までの開瞼の状態を調査したところ、術後1週間から術後1か月、術後3か月と術後の腫れが軽減するとともに、徐々に開瞼が大きくなる傾向がありました。
腱膜前転では、比較的ぱっちりとした大きめな開瞼状態で落ち着く一方、術後早期は一時的にドライアイになる頻度が高いことを解説いたしました。
2017年09月08日 国内学会発表・講演
第2回 ESG (外眼部手術勉強会) 横浜
詳細情報
コメント
神奈川県内で外眼部(斜視や眼形成)の分野を専門とした眼科医や形成外科医の勉強会を行っております。
今回は、眼形成がテーマで、私から「眼瞼下垂手術とドライアイ」という題名で、講演させて頂きました。
挙筋腱膜の前転法では、中等度~重度の眼瞼下垂に、挙筋腱膜の大幅な前転を行うと、術後1か月程度は、角膜上皮障害がおこることを頻繁に経験してまいりました。
一方、ミュラー筋タッキングで、中等度~重度の眼瞼下垂に、10~12mmのタッキングを行った場合、術後早期から、角膜上皮障害を全く来さないことが多く、この差について、非常に興味深いと日々の診療で感じておりました。
今回、当院での1年間のデータから両者のドライアイの程度(フルオレセインスコアで定量)と出現頻度(有無の定性)について検討しましたので、その結果を含めて、眼瞼下垂とドライアイについて解説いたしました。
2017年06月03日 国内学会発表・講演
第5回 日本眼形成再建外科学会
詳細情報
コメント
涙道閉塞による流涙は、まず涙道内視鏡で閉塞部位を確認して、涙管チューブを挿入することが第一選択です。この涙管チューブで完治する症例は、長期的にみると約7~8割という印象です。
特に強度な鼻涙管の場合、涙管チューブ挿入後に再閉塞することがあります。そのような場合、次の一手として、涙嚢鼻腔吻合術(DCR)が必要となります。
DCRにもいくつか方法があります。当院の方針として、成功率の高いDCR鼻内法(全身麻酔)と低侵襲なレーザーDCR(局所麻酔)のどちらかを患者様に選択して頂いております。全身麻酔でのDCR鼻内法は、再閉塞することは非常にまれです。レーザーDCRは、作成できる吻合孔が小さいため、再閉塞の可能性があります。今回、当院での術後1年の手術成績を発表しました。過去の既報と同様にレーザーDCRの成功率は長期的にみるとおよそ70%くらいになると思われます。
2017年05月20日 国内学会発表・講演
眼形成涙道研究会 第4回オパールの会
詳細情報
コメント
眼瞼下垂に対する手術は、挙筋腱膜を動かすか、ミュラー筋を動かすか、その両方を動かすか、という3つに大きくわかれます。
その術式も長所・短所があり、軽度から重度までオールマイティな術式というものはなく、症例に応じて、最適な術式を選択することが好ましいと思われます。
今回の講演では、当院で主に行っている挙筋腱膜前転法、ミュラー筋タッキングの長所・短所を手術動画と術前後の経過を提示しました。
また、眼瞼下垂の手術後に起こりうる合併症として、最も多いものは、左右差だと思います。術中の定量で、左右差ができるだけなくなるように挙筋の固定位置を調整します。術直後には左右差が全くなくても、1週間後の抜糸の時に、左右差が出ていることがあります。当院で行う手術は、整容目的の自費診療の美容整形の手術ではなく、健康保険が適応となる眼瞼下垂に対する手術のため、1mm未満のわずかな左右差を整容目的のみで再手術することはありませんが、1週間後の抜糸時に開瞼幅の左右差が明らかな場合、軽減する2週間目に再度拝見します。明らかな左右差が残存している場合、前転した挙筋を短時間で再調整する処置を検討します。
今回の講演の主題が、合併症対策ということでしたので、各術式の再調整について、手術動画と術前後を解説いたしました。