2013年03月29日 筆頭和論文
日本眼科学会雑誌
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口唇口蓋裂を伴った涙道形成不全の1例
林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎、小久保 健一
日本眼科学会雑誌 117:433-437, 2013.
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顔面奇形を伴う先天性鼻涙管閉塞症では、骨性鼻涙管閉塞や涙道奇形を伴う場合があります。口唇口蓋裂を伴う先天性骨性鼻涙管閉塞に対して3回のDCR手術を施行後、長期的に良好な結果を得た1例の経過について報告しました。 口唇口蓋裂症例に流涙症が見られた場合には,涙道形成不全を合併している可能性があるため,術前にCTで涙道および鼻腔の状態を把握することが重要であることを報告しました。
2013年02月26日 執筆著書
眼手術学 眼瞼
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眼瞼腫瘍:悪性腫瘍、眼瞼が欠損するもの p200~209
林 憲吾・嘉鳥信忠
コメント
眼瞼の大きな悪性腫瘍を切除する場合、切除後の再建が問題となります。切除部位や範囲によって、再建方法を選択します。前葉つまり表面の再建として、Bilobed flap(双葉皮弁)、Cheek rotation flap:malar flap(頬部回転皮弁 )、眼輪筋皮弁、Lateral orbital flap(外側眼窩皮弁)などがあります。後葉つまり裏の再建には、硬口蓋粘膜移植などがあります。さらに前葉と後葉を一緒に再建するSwitch flap(Mustarde法の交叉皮弁)などについても紹介しています。
2013年02月02日 国内学会発表・講演
第24回 眼瞼・義眼床手術研究会
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先天性上眼瞼欠損に対する再建術
林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎、小久保健一、太田優
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先天性眼瞼欠損(congenital lid coloboma)の部位は上眼瞼の内側が最も多く、単純型眼瞼欠損の他に、Goldenhar症候群などの全身異常の一部としても知られています。手術方法として、単純縫縮や種々の皮弁が報告されています。眼瞼1/2程度の欠損の場合、後葉は外眥上脚を切離し、前葉はVY前進皮弁を併用した上で端々縫縮する方法は、瞼縁動脈を温存する点で有用であることを報告しました。
2013年02月02日 筆頭和論文
日本眼科学会雑誌
詳細情報
大腿筋膜による前頭筋吊り上げ術の合併症を来した3例の特徴と治療.
林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎.
日本眼科学会雑誌 117:132-138, 2013.
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前頭筋吊り上げ術で使用する吊り上げ材料として、国内外で最も一般的なのは大腿筋膜ですが、その術後に筋膜拘縮がおこることが知られています。術後10年程度経過した長期合併症として、筋膜の拘縮により過矯正となり、兎眼(目が閉じれない)と内反症(逆さまつげ)が見られた3症例の治療経過を報告しました。
2013年01月29日 筆頭英語論文
American Journal of Ophthalmology
詳細情報
Comparison of Nylon Monofilament Suture and Polytetrafluoroethylene Sheet for Frontalis Suspension Surgery in Eyes with Congenital Ptosis.
Hayashi K, Katori N, Kasai K, Kamisasanuki T, Kokubo K, Ohno-Matsui K.
Am J Ophthalmol. 155:654-663, 2013.
コメント
先天性の眼瞼下垂症の小児に対して、前頭筋吊り上げ術を施行しますが、使用する吊り上げ材料としてナイロン糸25名37眼瞼とゴアテックスシート31名42眼瞼の術後の合併症や再発率の比較しました。ゴアテックスシートは再発や合併症が少ない有用な吊り上げ材料であることを報告しました。
2012年11月26日 執筆著書
近視 基礎と臨床
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近視性黄斑症の進行過程 p124~132
近視性脈絡膜新生血管 p133~139
林 憲吾
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- 東京医科歯科大学眼科の強度近視外来で私が担当してきた2つの課題について解説しています。
- ①近視性眼底変化について:近視による眼底変化には、いくつかのパターンがあります。私の大学院の卒業論文のテーマとして、研究した課題は、40年近い歴史のある強度近視外来の1300名を越える全カルテから5年以上自然経過観察が可能であった429名806眼のデータから、その各進行パターンを解析して、新しい分類を作成することでした。この本では、そのパターンを詳しく解説しています。
- ②近視性脈絡膜新生血管(近視性CNV)について:近視性CNVは近視の中心視力を障害する原因として最も重要です。この近視性CNVは決して稀なものではなく、私が在籍した強度近視外来では、強度近視患者を3年以上経過観察すると約10%に症例に新たなCNVの発生がみられ、さらに片眼に近視性CNVが発症した症例の1/3は他眼にもCNVを発症するという比較的多い疾患と言えます。さらに、CNV発症すると、無治療では90%と高確率で黄斑萎縮を発生し視力は0.1未満になることがわかりました。そこで、積極的な治療が必要となりますが、私が7年間担当してきたPDT(光線力学療法)と抗VEGF療法(抗血管内皮増殖因子療法)について、詳しく解説しています。