国内学会発表・講演

国内学会での発表・講演をご紹介します。

2012年11月03日 国内学会発表・講演

第27回 眼窩疾患シンポジウム 

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先天鼻涙管閉塞の自然治癒率および晩期プロービングの成功率

林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎、小久保健一

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先天鼻涙管閉塞の症状(涙目、めやになど)は幼児の6~20%にみられると報告されています。地域集団ベースの大規模な前向きコホート研究では、1歳までに96%が自然治癒すると報告されています。そのため、1歳未満の早期治療(ブジー)を施行せずに、1歳以降に症状が残存する症例に外科的治療を施行する方針が推奨されています。聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科における小児の先天鼻涙管閉塞の治療方針として月齢18ヶ月以上に外科的治療を施行しており、過去のデータを調査しました。その結果、地域の専門医療機関を受診する先天鼻涙管閉塞でも生後18ヶ月まで約80%は自然治癒が期待でき、18ヶ月以降に涙道内視鏡を用いたブジー(プロービング)とチューブ挿入の併用治療で高い成功率が得られることがわかりました。

2012年10月28日 国内学会発表・講演

第66回 日本臨床眼科学会

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インストラクションコース

眼形成の基本 vol.10

切開・縫合・止血の基本

林 憲吾

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眼形成手術の基本手技として、皮膚を切開するときの固定や切り方や、止血方法、皮膚縫合(盛り上げる縫い方、凹ませる縫い方)、皮膚の中に埋没させる真皮縫合などについて、模式図や手術動画を用いて、解説しました。

2012年10月25日 国内学会発表・講演

第66回 日本臨床眼科学会 

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眼瞼下垂に対してゴアテックスシートを使用した前頭筋吊り上げ術の安全性の検討

林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎、小久保健一

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聖隷浜松病院眼形成眼窩外科におけるGore-texⓇシートを使用した前頭筋吊り上げ術82名108眼瞼の術後成績から、再発率と合併症の頻度は非常に低く、安全性の高い材料であることを報告しました。

2012年07月15日 国内学会発表・講演

第1回 日本涙道・涙液学会

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口唇口蓋裂を伴った先天性骨性鼻涙管閉塞の1例

林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎、小久保 健一

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顔面奇形を伴う先天性鼻涙管閉塞症では、骨性鼻涙管閉塞や涙道奇形を伴う場合があります。口唇口蓋裂を伴う先天性骨性鼻涙管閉塞に対して3回のDCR手術を施行後、長期的に良好な結果を得た1例の経過について報告しました。

2012年06月30日 国内学会発表・講演

第30回 日本眼腫瘍学会

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外眼筋を含む線維化腫瘤を来した幼児の3例

林 憲吾、嘉鳥信忠、笠井健一郎、上笹貫太郎

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複数の外眼筋を巻き込む眼窩原発の線維化腫瘤を来した女児3例を報告しました。線維性腫瘤の牽引により眼球運動障害と眼瞼後退を来たし、手術による病理検査の結果、世界的にも報告の少ない若年性線維腫症のデスモイド型乳児線維腫症と考えられました。

2012年02月04日 国内学会発表・講演

第23回 眼瞼・義眼床手術研究会 

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大腿筋膜による前頭筋つり上げ術後に兎眼と眼瞼内反を来した3例

林 憲吾・嘉鳥信忠・板倉秀記・上田幸典

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前頭筋吊り上げ術で使用する吊り上げ材料として、国内外で最も一般的なのは大腿筋膜ですが、その術後に筋膜拘縮がおこることが知られています。長期合併症として、筋膜の拘縮により過矯正となり、兎眼(目が閉じれない)と内反症(逆さまつげ)が見られた症例を報告しました。

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